Orange Pi 5 Plus
OSインストール


2025年9月9日 記

はじめに

今年の2月にOrange Pi 5 Plusを購入しました。 なぜ購入したのかよく覚えていないのですが、 たぶん8コアのSoCに興味があったのとAI関係をちょっとやってみたかったためだったような気がします。

ここではとりあえずOS(GUI)のインストール作業について、一通り備忘録のつもりで記しておきたいと思います。 インストールしたOSはdebianで、GUIはGNOMEです。 この組み合わせのイメージファイルは今のところ無いようなので、 debian serverをインストールした後にコマンドラインからGNOMEをインストールする形になります。

なぜdebian + GNOMEなのかを少しだけ書いておきます。 私が普段使いにLinuxを導入し始めてから、まだそんなに経っていないと思います。 せいぜい10年くらいかもしれません。 始めた当時、雑誌の付録にUbuntuのインストールCDが付いていたのが始まりだったと思います。 しばらくはUbuntuを使っていたのですが、 何がきっかけだったかは記憶にないのですがdebianをインストールしてみたことがありました。 そしたらUbuntuより動作が軽い(快適)だったんです。

その後、Ubuntuを使う(インストールする)ことはほとんどなくなりました。 シングルボードコンピュータのRaspberryPiを購入するようになり、 今RaspberryPiは全部で5つ、稼働するようになりました。 シングルボードコンピュータとしては、このOrange Pi 5 Plusを入れると6つ目になります。 シングルボードコンピュータといっても、昔のマイコンと比べると圧倒的に高速ですし、 Linuxは走るし、開発環境としても十分な性能を持ち合わせていて場所もそんなに必要ではありません。 LANで接続すれば他のPCから操作できますので、常に「そこ」に居る必要もありません。

このRaspberryPiの標準OSもdebianベースのOSです。 同じOSだと使い方(コマンド)も同じような感じなので余計なことを覚える必要が少ないです。

Armbianにしなかった理由も一応書いておきます。 Armbianは一度インストールしてみました。 それまでインストールしたOS(GUI)と比較すると割と良い感じではあったのですが、 「動作が滑らかではない」という印象を受けました。

今回インストールしたdebian serverとGNOMEについてはその辺については問題なく、 快適に動作しています。 ただちょっとダメなところもありまして、ターミナルでは大丈夫ですがその他では正常に日本語入力ができないようです。 それとCIFS(Windowsフォーマット)がマウントできません。 機能そのものがカーネルに組み込まれていないのでマウントしたい場合には、カーネルをコンパイルする必要があるようです。

私はLinux上で使うテキストエディタはVi(Vim)がメインなので、 日本語入力については「そういうもんだ」と割り切れますので特に問題ないです。 プログラム開発とかするときには外部からsshやsambaで接続したりして、別のPCからファイルを操作・編集できます。 Windowsファイルに直接アクセスできなくても同様の理由で問題を回避できます。 また、いざとなればsmbclientというコマンドが使えますので、 マウントできなくてもターミナルからファイル操作は可能です。

・・・ということで、コンピュータは動作が軽い(快適)な方が良いので当面はこれで行こうと思っています。 今後バージョンアップしてdebian + GNOMEのイメージファイルが公開されるようでしたら、 そっちを使うようになると思いますが・・・。





目次


手順1.debian + GNOME GUI インストール

1.debian serverのイメージファイルをダウンロードする。
2.イメージファイルを書き込んだSSDをOrangePi5 Plusに取り付けて電源ON。
3.ユーザー名とパスワードを新規登録します。
4.OSをアップデート
5.ここでいったん再起動しましょう。
6.オートログインのユーザーをorangepiから<UserName>に変更します。
7.再起動したらGNOME desktopをインストールしよう。
8.再起動するとGNOMEが起動します。
9.日本語環境を設定しよう。
10.日本語フォントをインストールしましょう。
11.再起動しましょう。
12.日本語入力
13.sudo apt update コマンドを実行すると docker 関連でエラーが出たときの対処方法。
14.sambaインストール
15.firefox、chromium(ブラウザ)インストール
16.VNCサーバー(TigerVNC)をインストール
17.TigerVNC Serverを自動起動する。
18.sudoコマンドを使うと最初に必ずパスワードを聞かれてめんどくさいので、それを回避する方法。



手順2.入れると便利なソフトウェア

1.gnome-tweakes
2.Dash to Dockをインストールする







手順1.debian + GNOME GUI インストール




1.debian serverのイメージファイルをダウンロードする。

今回ダウンロードしたファイルは、

というファイルです。 これをSSDにイメージファイル書き込みソフトを使って書き込みます。

もしRaspberryPiのイメージファイル書き込みソフトをお持ちである場合には、 それで書き込みできます。私もRaspberryPi用のイメージファイル書き込みソフトを使っています。 RaspberryPiのイメージファイル書き込みソフトは(使い慣れているというのもありますが)使いやすくて良いです。




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2.イメージファイルを書き込んだSSDをOrangePi5 Plusに取り付けて電源ON。

電源を入れて、しばらく待つと起動します。
ログインはオートログインになっていますが、ユーザー名とパスワードはそれぞれ

user name:	orangepi
password :	orangepi

となっています。




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3.ユーザー名とパスワードを新規登録します。

  (1)キーボードの種類を登録します。

$ sudo orangepi-config

orangepi-configコマンドを使ってキーボードの種類を設定します。
一般的な日本語キーボードであれば大抵、

  1. モデル:Generic 105キーボード
  2. 配列 :Japanese(日本語キーボード)
  3. 種類 :Japanese(OADG 109A)

というのを設定してやれば大丈夫だと思います。
※その他の設定はデフォルト設定を選択すれば大丈夫です。

  (2)ユーザー名を登録しましょう。

$ sudo useradd -s /bin/bash -m <UserName>
      -s	シェルを指定します。ここでは bash を指定しています。
      -m	ユーザーのホームディレクトリを作成することを指定しています。
  <UserName>	作成するユーザー名を入力してください。


  (3)登録したユーザー名のパスワードを設定しましょう。

$ sudo passwd <UserName>

続けてパスワードを聞かれるので入力しましょう。

ちなみにパスワードを間違って設定したとしても、 このコマンドを再度実行したら前のパスワードを聞かれなかったので 新規設定できるようです(パスワードを忘れても新規パスワードを再設定できるようです)。

もしまだキーボードの種類を設定していないのであればキー配列が異なると思いますので、 記号の入力にはご注意ください。例えば私がよく使う記号のキーとして、

 +   →   shift + ^ キー
 ?   →   そのまま同じ

などがあります。

  (4)登録したユーザー名でsudoコマンドを使えるように設定しましょう。

$ sudo usermod -aG sudo <UserName>

これを実行すればsudoコマンドが使えるようになります。




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4.OSをアップデート

$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade -y --fix-missing

で、アップデートします。

最後の --fix-missing オプションは、エラーでデータを取得できなかったときに それを無視してその他のアップデートを実行するオプションのようです。




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5.ここでいったん再起動しましょう。

$ sudo reboot

再起動はマメにやっても大丈夫だと思うので、適当な所で再起動しましょう。




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6.オートログインのユーザーをorangepiから<UserName>に変更します。

  (1)下記コマンドでディレクトリを作成します。

$ sudo mkdir /etc/systemd/system/getty@tty1.service.d


  (2)下記コマンドでファイルを作成&編集します。

$ sudo vi /etc/systemd/system/getty@tty1.service.d/override.conf


  (3)(2)で作ったファイルを下のように編集・追加しましょう。

[Service]
ExecStart=
ExecStart=-/sbin/agetty --noissue --autologin <UserName> %I $TERM
Type=idle

※大文字小文字(文字種)に注意しましょう。
※--autologinオプションに続く文字列は、オートログインするユーザー名です。 ここでは <UserName> になっていますので自分で登録したユーザー名に変更してください。 また、パスワードを指定する必要はありません。




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7.再起動したらGNOME desktopをインストールしよう。

下記コマンドを順に実行することでGNOME desktopをインストールできます。

$ sudo su
# apt install task-gnome-desktop
# reboot




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8.再起動するとGNOMEが起動します。

GNOME GUIが起動したら、ログイン画面が開くと思います。 そこで「ユーザー名」をクリックすると右下に「歯車」アイコンが表示されます。 デフォルトの一番上の GNOME だとなぜかログインできないので、それ以外のものを選択してみましょう。 ちなみに今回私は一番下を選択してみました。 そしたら上手くログインできました。

ちょっとハマったので書いておきます。 標準で入っているGUIアプリの「ファイル」というファイラーで、 ファイルやフォルダをダブルクリックしても開かない・・・という症状がでました。

この症状は正しくダブルクリックが認識されていないのが原因でした。

これを修正するには、まずGNOMEの「設定」を開いて「アクセシビリティ」という項目をクリックします。 開いた画面の下の方に「ポインター操作とクリック」というところがありまして、 その中の「ダブルクリックと認識する間隔」というスライダーが左側になっているのではないかと思いますが、 それを少し右側の(標準位置には縦線が入っています)位置にずらすとダブルクリックが正しく認識されるようになります。




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9.日本語環境を設定しよう。

  (1)下記コマンドを実行してファイルを開き、日本語設定にしましょう。

$ sudo vi /etc/locale.gen

  (2)開いたファイルの中に、

# ja_JP.UTF-8

という行があるはずなので、検索してみましょう。 見つかったら先頭のシャープ(#)を外して、行を有効にしましょう。

  (3)下記コマンドを実行して、設定したファイルを有効にしましょう。

$ sudo locale-gen

下のような感じに表示されれば大丈夫。

# locale-gen 
Generating locales (this might take a while)...
en_US.UTF-8... done
ja_JP.UTF-8... done
Generation complete.

  (4)たぶん・・・

これは上の(1)~(3)と同じことをやっているだけなのだろうと思うのですが、 やったことなので一応記しておきます。

# apt install task-japanese
# vi /etc/locale.gen
  ja_JP.UTF-8の行頭の # を削除して行を有効にする!
# locale-gen
# update-locale LANG=ja_JP.UTF-8




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10.日本語フォントをインストールしましょう。

下記コマンドを実行して日本語フォントをインストールしましょう。

$ sudo apt install fonts-noto-cjk
$ sudo apt install fonts-mplus
$ sudo apt install fonts-ipafont-gothic fonts-ipafont-mincho
$ sudo apt install fonts-ipaexfont-gothic fonts-ipaexfont-mincho
$ sudo apt install fonts-vlgothic




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11.再起動しましょう。

$ sudo reboot

再起動すると日本語フォントが使えるようになっているはずなので、GNOMEの「設定」(setting)で 更に「日本語に設定」しましょう。 ここまで終われば「表示」については日本語表示できるようになっているはずです。




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12.日本語入力

いろいろ試してみたのですが、結局上手くいく方法が見つかりませんでした。 fcitx5-mozc をインストールしてみましたが正常に動作しませんでした。 とりあえずターミナルでは日本語入力できるようになったので、最低限これで良し!ということにしておきます。


  (1)日本語入力環境インストールするため、下記コマンドを実行します。

$ sudo apt install ibus-anthy ibus-mozc im-config


  (2)続いて下記コマンドを実行します。

$ im-config

開いたウィンドウで、OK、はい、「ibus」を選択してOK、という感じで操作しましょう。 「NO」とか「いいえ」は選択する必要なさそうでした。

これで少なくとも「ターミナル」では日本語のインライン変換入力が使えるようになりました。 fcitx5-mozcもインストールすれば、もう少し日本語入力できるソフトウェアも増えるようですが、 なぜかインライン変換できなくなってしまったため止めることにしました(アンインストールしました)。

  (3)追加情報

下記コマンドを実行し、im-configでibusを選択した後に何かの設定を開いて 「入力メソッド」にmozcを追加して再起動したような気がしますが、 正確な記録を残していなくて詳細が分かりません。 ・・・という記録を残しておきましょう。

$ sudo apt install mozc-server mozc-utils-gui fcitx5-mozc ibus-mozc





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13.sudo apt update コマンドを実行すると docker 関連でエラーが出たときの対処方法。

  (1)下のlsコマンドを実行し、表示されたファイルを削除する。で、OK!

$ ls -lA /etc/apt/sources.list.d/


  (2)lsコマンドを実行した結果

$ ls -lA /etc/apt/sources.list.d/
合計 4
-rw-rw-r-- 1 root root 85 11月 20  2024 docker.list
muroi@orangepi5plus:/etc/apt$ ls sources.list.d/


  (3)エラーの原因のファイルを削除

$ cd /etc/apt/sources.list.d/
$ sudo rm docker.list




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14.sambaインストール

ラズパイOSと同じで大丈夫でした。

  (1)sambaインストール

$ sudo apt install samba


  (2)設定ファイル編集

$ cd /etc/samba
$ vi smb.conf

smb.confの最下部へ追加した情報( <UserName>はユーザー名に置き換えてください)

[root_<UserName>]
path = /
read only = no
browseable = yes
public = yes
guest ok = no
force user =  <UserName>
create mode = 0777
directory mode = 0777


  (3)パスワード設定

$ sudo smbpasswd -a <UserName>


  (4)sambaリスタート

$ sudo systemctl restart smbd
$ sudo systemctl restart nmbd


  (5)念のため再起動

$ sudo reboot




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15.firefox、chromium(ブラウザ)インストール

ブラウザが何も入っていないので、firefox、chromiumをインストールしよう。

$ sudo apt install firefox-esr
$ sudo apt install chromium




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16.VNCサーバー(TigerVNC)をインストール

最初にRealVNCをインストールしてみたのですが、 Linux版のダウンロードしたRealVNCは有料のようなのでとりあえずTigerVNCをインストールしてみることにしました。

  (1)必要なものを下記コマンドでインストール

$ sudo apt -y install ufw
$ sudo /sbin/ufw allow 5901
$ sudo apt -y install tigervnc-standalone-server && sudo apt install dbus-x11


  (2)ユーザー名の切り替え

$ sudo -i -u <UserName>

<UserName>はユーザー名に置き換えてください。

  (3)VNCサーバーの起動

$ tigervncserver -xstartup /usr/bin/gnome-session -geometry 1920x1080 -localhost no :1

当然ですがGUIはGNOMEをインストールしてあります。 上のコマンドを実行すると、下記のような表示が出ますのでパスワードを2回入力し、 「viewer only」ではないので、「n」を入力しましょう。

※このとき入力したパスワードは、ユーザー名のパスワードと同じものを入力しました。

You will require a password to access your desktops.
Password:パスワード入力
Verify:パスワード入力(確認用)
Would you like to enter a view-only password (y/n)?     ← nを押してEnterキー


  (4)VNCサーバーが正常に起動するとこのようなメッセージが表示されます。

New Xtigervnc server 'ホスト名:1 (ユーザー名)' on port 5901 for display :1.
Use xtigervncviewer -SecurityTypes VncAuth,TLSVnc -passwd /home/ユーザー名/.vnc/passwd ホスト名:1 to connect to the VNC server.

ここまででサーバー側の設定が終わりました。

(5)以降ではクライアント(Windows)側の設定を行ないます



  ※(5)以降はOrangePiではなく、クライアントとなるWindowsPCの設定になります。

私は普段RealVNC Viewerを使っているのですが、下ではUltraVNC Viewerについて書いています。 で、一通り終わってからRealVNC Viewerから接続できないかな?と思ってやってみたら繋がってしまいました。 設定としては、 IPアドレス(ホスト名)を設定するところで、 IPアドレス:1 と、IPアドレスの後に続けて :1 を付けてやるだけでした。

  (5)UltraVNCのダウンロード/インストール

UltraVNCをダウンロードしてください。 インターネットで検索すればインストーラが見つかると思います。 インストーラをダウンロードしたら起動してください。

今回はUltraVNCのViewerだけをインストールします。 他のものは入れると面倒っぽいので、とりあえず不要ということもありますし、Viewerだけをインストールします。 インストールするソフトウェアを選択するダイアログが開いたら、Viewerだけを選択してそれ以外のチェックは外しましょう。

  (6)UltraVNC Viewerをインストールして起動するとダイアログが開きます。

「Server:port」と表示されて入力待ち状態になっていると思いますので、
  IPアドレス:1
と入力しましょう。

具体的には、IPアドレスはホスト名のorangepi5plus(デフォルトホスト名)なので、
  orangepi5plus.local:1
と入力しましょう。

※もしホスト名で繋がらないときにはダイレクトでIPアドレスを入力してみましょう。
  例:192.168.xcx.xcx:1

その下のラジオボタンは [Direct] [Reperter] となっていますが、そのままでOKです。 オプションもとりあえずそのままでOKです。 そしたら[Connect]ボタンを押しましょう。 上手くいけば接続され、orangepi5plusのログイン画面が表示されます。

以上で完了です。




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17.TigerVNC Serverを自動起動する。

  (1)viエディタを使って自動起動用のファイルを作成します。

ファイルを作成する場所は、
  /etc/systemd/system
ディレクトリ内です。ファイル名は、
  vncserver-user@<UserName>.service
というファイル名で作ります。なお、パーミッションは777で大丈夫でした。

では、具体的なファイル名です。
ユーザー名を私の名前、muroi とすると、次のようになります。
  svncserver-user@muroi.service

では、具体的な内容ですが、

[Unit]
Description=TigerVNC Remote Desktop Service for muroi
After=syslog.target network.target

[Service]
Type=forking
User=muroi
# VNCセッションの起動と停止を管理するスクリプト。必要に応じてパスを調整してください
ExecStart=/usr/bin/tigervncserver -geometry 1920x1080 -localhost no :1
ExecStop=/usr/bin/tigervncserver -kill :1

[Install]
WantedBy=multi-user.target

※行頭には空白文字(TAB)が含まれていても大丈夫なようです。
※ここでmuroiは仮のユーザー名です。適切なユーザー名に置き換えてください。

  (2)作成したファイルを systemd に登録します。

$ sudo systemctl enable vncserver-user@muroi.service


  (3)エラーが出ないで正常終了した場合には、起動します。

$ sudo systemctl start vncserver-user@muroi.service

ここでエラーが出なければ既に起動しています。 確認は下記コマンドでできます。

$ sudo systemctl status vncserver-user@muroi.service

正常に起動しているようであれば、リモートのPCからアクセスしてみましょう。

  (4)もしサービスを停止、破棄したいときは下記コマンドを実行しましょう。

●サービス停止コマンド

$ sudo systemctl stop vncserver-user@muroi.service


●サービス破棄コマンド(停止してからやった方が良さそうです)

$ sudo systemctl disable vncserver-user@muroi.service




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18.sudoコマンドを使うと最初に必ずパスワードを聞かれてめんどくさいので、それを回避する方法。

  (1)下記コマンドを実行して設定ファイルを開きます。

$ sudo visudo

※ちなみに設定ファイルは、

/etc/sudoers

というファイルで、visudoコマンドを実行するとこのファイルを開くことになります。

更にちなみに visudo で開くエディタの終了方法ですが、

  1. Ctrl + X キーで「終了」を選択します。
  2. 「はい」と「いいえ」、「取り消し」(?)と聞かれますので、 「はい」の Y キーを押して、続けてEnterキーを押すとファイルに保存され、visudoコマンドは終了します。


  (2)具体的なファイルの編集内容。

visudoでファイルを開くとファイルの下の方に下記のような部分があります。 これにはすでに必要な追加をしてありまして、 muroi から始まる行が追加した行です。 muroiを別のユーザー名に置き換えればそのユーザーがsudoコマンドを実行したとき、 パスワードを聞かれなくなります。

ちなみに追加した位置により機能しないこともあるので、下記のところに追加すること!

# User privilege specification
root	ALL=(ALL:ALL) ALL

# Allow members of group sudo to execute any command
%sudo	ALL=(ALL:ALL) ALL
muroi	ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL

# See sudoers(5) for more information on "@include" directives:

@includedir /etc/sudoers.d




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手順2.入れると便利なソフトウェア




1.gnome-tweakes

いろいろカスタマイズできるようですが、 これを入れることでできる一番の良いところはウィンドウの右上に最大化・最小化ボタンを付けられることでしょうか?

gnome-tweakesは、下記コマンドでインストールできます。

$ sudo apt install gnome-tweaks 




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2.Dash to Dockをインストールする

https://extensions.gnome.org/extension/307/dash-to-dock/

上のURLの画面右上の方にある ON/OFF ボタンの ONボタンをクリックすると、 表示がちょっと変わってDash to Dockがインストールされました。

メニューバーの「アプリケーションを表示する」ボタンを右クリックすると 「DashtoDockの設定」というメニューが表示されますので、それを選択して設定画面に進んでください。




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