2026年3月1日 記
はじめに
最近の話ですが、メインで使っていたWindows PCがお亡くなりになってしまいました。
仕方なく別の、以前メインで使っていたWindows PCで環境を整えなおしたのも束の間で、こっちもお亡くなりになってしまいました。
どこからか怪しげな攻撃を受けたのかもしれませんが、その辺についてはまったく分かりません。
で、仕方ないのでWindowsは捨てる方向に走ることにしました。
そこで目を付けたのがここ何年かで使うようになったラズパイ+ラズパイOS(Linux)です。
OSがLinuxなので、Windowsのように攻撃を受けることは「おそらくないだろう」と思っています。
ラズパイはここ何年か使っていますが、メインで使っていたわけではないので「使用環境」を整える必要があります。
まずはSSDを取り付けて、今使っている4Kモニターでできるだけ広いデスクトップ画面、
更にSDカードやキーボードを取り付けるための電源付きUSBハブなどを用意しました。
ここではその中で一番手間取った「モニター設定」について記しておこうと思います。
それともうひとつ、バックアップ用として用意しておいた割とハイスペックなサブPC(Windows)があるので、
それを別のLAN構成で使えるようにすることにしました。
このサブPCを使う目的はただひとつ、自作しているテキストエディタ(TEditorMX)を使うのが目的です。
今まで使っていたソフトウェア開発環境のVisualStudioはWindowsを捨てることにしたため同時に捨てることになります。
今後、私がWindows上で走るプログラムを作ることはおそらくもうないだろうと思いますのでVisualStudioに未練等は一切ありません。
ただ、自作したテキストエディタを捨てるのはちょっとできないので、何とかならないかと考えたときに
まだ無事な「サブPC」がまだあるじゃぁないか!、と気が付きまして、
今後どうなるか(壊れてしまうかどうか)分かりませんが、使えるうちは使おうかと考えています。
その辺について、いろいろ記しておこうかと思います。
(1)モニター設定
ラズパイOSをダウンロードしてSSDに書き込み、起動(インストール)、クロックアップまでの手順は今まで行ってきたのと同じなので特に問題はありませんでした。 HDMIで4Kモニターに接続し、表示させてみたら1024x768の解像度が最高値でそれ以上は選択項目として表示されませんでした。 インターネットでいろいろ検索して調べてみたところ、いくつか問題となっていそうなところが判明してきました。
- ラズパイに供給している電源が弱い。
- HDMIケーブルの質と長さ。
- WaylandではなくてX11にする必要がありそうだ。
- config.txtとcmdline.txtを編集して、設定値を変える必要がありそうだ。
まずは1番です。 ラズパイに供給している電源は標準の27Wアダプター(相当品)を使っているので問題ないと思い、 USBに供給する電流制限だけ外す設定にしました。 「Control Centre」を開いて、その中の「パフォーマンス」タブを選択すると「USBの電流制限を無効化する」 という項目があるので、スイッチの部分をクリックして電流制限を無効化しました。 ちなみに/boot/firmware/config.txtの最下行あたりに下記の1行を追加しても同様です。
usb_max_current_enable=1
次に2番です。
HDMIケーブル自体は割と高価な4K対応のものを用意しましたが、
長さについてはモニターとの距離がやや遠いので長くなってしまうのは仕方ないと諦めました。
最初は途中に「切替機」を入れたのですが、これも外してモニターと直結することにしました。
続いて3番です。
Wayland(デフォルト)だと1024x768の解像度が上限となってしまうようなので、
「raspi-config」コマンドを用いてWaylandからX11に変更しました。
下記コマンドを実行して、
sudo raspi-config
開いた画面の
「6 Advanced Options」を選択し、
「A7 Wayland」を選択し、
「W1 X11」を選択しました。
最後に4番です。
config.txtには下記の設定を追記しました。
コメントに「4K 30Hz」と記述していますが、
これは最初 4K60p 表示できなかったためにそのように記述してそのままの状態で今現在も使っています。
ちなみに今現在は 4K60p 程度の表示にはなっていると思いますが実際のところはどうなのか、確かめる方法がないので分からないまま放置しています。
hdmi_enable_4k=1 # 例HDMI 1に4K 30Hzを強制 hdmi_mode:0=97 # 3840x2160 30Hz hdmi_group:0=2
cmdline.txtには下記の設定を(改行コードは入れずに半角空白文字を1文字入れて)追加しました。
video=HDMI-A-1:2560x1600M@50D,1920x1080M@60D
この設定ではHDMI-A-1(電源に近いほうのHDMI端子)に2560x1600の50Hzと1920x1080の60Hzの解像度を指定しているので、 当然ですが最初は4K(3840x2160)の選択項目は現れませんでした。 しかし、いろいろ弄(いじ)ったりしていて時間が経過するとともに、いつの間にか「Control Centre」の「画面」「解像度」メニューの項目に 「38410x2160」の項目が現れて選択できるようになりました。 それを選択したら4K表示ができるようになりました。 これを書いている今現在も上の設定に変更はなくて「違い」は、いつの間にか新たに表れた「3840x2160」の選択項目を選択しただけです。
(2)LAN設定
スタンドアローンのサブPC(WindowsPC)にラズパイをクロスケーブルで繋いで1対1のLANを構成するのが目的です。
最初にLANに適当なIPアドレスを設定して通信させようと思ったのですが上手くいきませんでした。
ちょっと考えてみたところで何が悪いのか思い当たるところがなかったのでChatGPTに聞いてみることにしました。
そうしたら具体的に教えてくれました。
●IPアドレス設計(例)
Raspberry Pi 192.168.50.1 255.255.255.0 Windows PC 192.168.50.2 255.255.255.0 ※ゲートウェイは設定しません(Windows側は空欄でOK)
●Raspberry Pi 5 側の設定
① 接続確認
ip addr
接続したLANが eth1 などとして認識されているか確認。
② 一時的にIPを設定(テスト用)
sudo ip addr add 192.168.50.1/24 dev eth1 sudo ip link set eth1 up
③ 永続設定(NetworkManager使用時)
sudo nmcli connection add type ethernet ifname eth1 con-name winlink ip4 192.168.50.1/24 sudo nmcli connection up winlink
●Windows PC 側の設定
固定IP設定
IPアドレス:192.168.50.2 サブネットマスク:255.255.255.0 デフォルトゲートウェイ:空欄 DNS:空欄
●動作確認
Windows側でコマンドプロンプト:
ping 192.168.50.1
ラズパイ側:
ping 192.168.50.2
応答があれば成功です。
以上がChatGPTが教えてくれた接続方法です。
で、試してみたら ping コマンドで上手く通信できました。
ただし、ファイルマネージャーで共有フォルダを開こうとしたときに開くことができませんでした。
そこでまたChatGPTに聞いてみたところいろいろ教えてくれたのですが、
その中でWindows PC側の「パブリック」を「プライベート」にしないとダメ・・・ということも記されていました。
で、GUIで設定項目(変更項目)を探してみたのですが、いつもなら最初の頃に現れるはずの設定項目が見当たりませんでした。
それをまたChatGPTに聞いてみたらPowerShellで変更するための下記のようなコマンドを教えてくれました。
Get-NetConnectionProfile
上のコマンドは、現在の設定がどうなっているかを確認するためのコマンドです。
下は上のコマンドを実行した結果の具体例ですが、実際にやってみたら似たような応答が帰ってきました。
ちょっと違ったのは下の"Ethernet"となっているところが"イーサネット"となっていたくらいです。
以下は"Ethernet"のままで記します。
Name : Network InterfaceAlias : Ethernet NetworkCategory : Public
で、変更したいところは、 上の"Ethernet"の"Public"を"Private"に変更したいので実行コマンドは下記のようになります。
Set-NetConnectionProfile -InterfaceAlias "Ethernet" -NetworkCategory Private
上のコマンドを実行したら無事に「プライベート」に変わって通信もできるようになりました。
もうひとつ、重要な設定がありましてVNC Viewerを使ってメインのラズパイからサブPCを操作できるようにすることです。
実はサブPCにはその時点でUltraVNCサーバーを入れてありましたので、やることはラズパイ側にVNC Viewerを入れることだけでした。
ラズパイのメインメニューの「設定」の「Recommended Software」で、「VNC Viewer」という項目にチェックを入れてインストールしました。
VNCの各種設定などは他のサイトを参照してください。
VNCの設定を具体的にどうしたのか、私はずいぶん前にやったことなのではっきりとは覚えていないのですが、
メールアドレスとパスワードを設定してアカウントを作る必要があっただけだったと思います。
今現在はVNCビューアにメールアドレスとパスワードを設定するだけで、
過去にアクセスしたLAN内のVNCサーバーが表示されるのでVNCのサイトでアカウントを作ったのだろうと思います。
以上の設定でVNCビューアからサブPCを操作できるようになったので、最低限の環境は整いました。
あとはこのサブPCを保護しながら外部のラズパイとファイル共有とかできるようになれば実用上の問題は無くなります。
前に比べるとちょっと不便になってしまったところもありますが、それについては今後改善していけばよいと思っています。
(3)最後に
ChatGPT(AI)と話していたときにChatGPTが言っていたのですが、Linuxは「組む文化」だと言っていました。
各種コマンドは「部品」で、それらを組み合わせて処理体系を作っていくようなことを言っていました。
そう考えるとLinuxのGUIがちょっと「こんな感じ」なのも納得できるところです。
つまり「部品」が強力なのでそっちを頼ったほうが確実なシステムを構成する(組む)ことができるのだろうと思いました。
プログラム(コマンドなど)を自作しようとすると思わぬ不具合が出たりして、高品質なものを作るのが容易ではないのだろうと思います。
それと「すでに有るもの」を使ったほうが手っ取り早いですしね。
ラズパイ5をメインPCとして使うようになってまだ日も浅いのですが割と快適です。
動画とかの負荷の高そうなサイトを開いたりすると、やはり少しもたつくようなところもありますが、
思っていたよりも快適です。
贅沢を言えばもう少しCPUのコア数が多ければもっと快適かなあ・・・とか思うのですが、
今使っているラズパイ5は購入当時で2万ウン千円くらいだったのでこれだけ動いてくれれば十分ですね。
今現在、割と隔離されているはずのサブPCを外部から操作可能なものがあるとすればこのVNC関係、
アンチウィルスソフトのカスペルスキーおよびWindows OS本体といったところでしょうか?。
その他にもインストールしているソフトウェアはありますが、おそらくそれらは影響しないだろうと思います。
そんなわけなので、もしこのサブPCで思わぬ故障が発生した場合にはある程度原因となりそうな「モノ」は特定できるかもしれませんね。
・・・と、勝手に考えております。
これからラズパイ5をメインPCとして使っていくにあたって、
いろいろ出てくるのではないかと思いますので書きたいことができたら追加記事として追加していこうと考えています。
今回のところは以上です。