自作PC

2024年4月24日 記

はじめに

2代目自作PCも制作してから4年程度経過し、NewPCが欲しくなったためパーツを注文しました。 それに伴い、整理する目的で、 初代自作PC(マザーボードに動作不良の部分がありまして使い勝手が非常に悪くなったPC)と、 TEditorMXの動作チェック用として用意した(Windows7)PCを合わせたPCを作ることにしました。

両方とも同じソケット(LGA1151)ということもあり、組み合わせは上手くいきました。 どの様なPCになったかと言いますと、

整理する目的で作ったPC
品目 仕様 その他
CPU Core i7-7700K Yahoo! フリマで中古品を購入
Memory 32GB 2400MHz (?) Yahoo! フリマで中古品を16GB追加購入
マザーボード PRIME H270-PLUS
グラフィックカード GeForce GTX1070 8GB
ストレージ M.2 NVME SSD 1TB 新品を購入しました
WIFI Wifi6 対応品 手持ちのUSB WIFI
Bluetooth 未実装 基本(私は)使いません
TPM2.0 実装 「じゃんぱら」で購入
OS Windows11 Pro 認証コードのみを購入

という感じになりました。

Memoryのところに「(?)」を付けていますが、 これはマザーボードのBIOSの表示で追加購入した方の16GBのメモリは定格の「2400MHz」と出るのですが、 それまで使っていたメモリ16GBの方が実は3000MHz対応品 (当時スペックの方がよく分からなくて速すぎるものを選んでしまいました) でして、それの表示がデフォルトの「2133MHz」表示のままなんです。 おそらく遅い方の2400MHzに合わせて動作しているものと思うのですが、確認のしようが無いので不明のままです。 そのため「(?)」を付けておきました。

メモ-01: 異なる仕様のメモリを取り付けるときには、マザーボードに「先に認識されるメモリの速度に合わせられる」ようですので、 もし上手く認識されないときは取り付け位置(AとB)を入れ換えてみると良いでしょう。


一応、このPCをこのような構成にした「意図」を記しておきます。 まず【CPU】ですが、もともとは【Core i3-6100】と【Core i7-6700】がそれぞれのPCに載っていました。 スペックとしてはi7-6700の方が上ですので、これを使えば良かったのですが、いろいろ調べてみると CPUをi7-6700Kにするとベース動作クロックが4.0GHzになりますが メモリクロックは2133MHzのままで、Yahoo!フリマで8500円くらいから中古品が手に入るようでした。 次にLGA-1151(旧世代)の最速CPUであるi7-7700Kにすると、 ベースクロックが4.2GHzでメモリクロックが2400MHzになり、 Yahoo!フリマで中古品が11000円くらいから中古品が手に入るようでした。

処理速度としてはi7-6700に対してi7-6700Kは1割程度UP、i7-7700Kだと2割程度UPくらいかな?と webの性能比較ページを見ながら予想しました。 1割程度だと体感的には「あまり変わらない」感じです(あくまで私の印象です)ので、i7-6700Kは却下しました。 2割程度違ってくると、体感的に「ちょっと違うかな?」という感じです(あくまで私の印象です)ので、 UPするコストは中古購入代として11000円、メモリはより高速で大容量の方がいいので16GB、 2400MHzの品を中古で購入すると3500円程度、合計14500円程度UPということになりました。 ちなみにですが、i7-7700Kが扱える最大メモリ容量は32GBです。

パソコンの動作速度は「速い方がいい」ので、ちょっと迷ったりはしたのですが【i7-7700K+メモリ16GB (2400MHz)を追加購入】の方向にしました。

(Windows11を動作させるための)マザーボードのTPM2.0モジュールが手に入るようでしたので、最初はAmazonで注文したのですが、 ASUSマザーボード用のモジュールでしたが【使えません】でした。 同じ14ピンのモジュールでしたが仕様が異なるものでした。 で、いろいろ調べて合うものが「じゃんぱら」という通販ショップで比較的低価格で売っていたので、すかさず注文しました。 こちらはちゃんと調べてから注文したので問題なく取り付けることができました。


TOPへ




ベンチマークテスト(1)

やはりPCを作ったりすると、性能がどの程度かは気になりますよね?。
というわけで、PCを構成する前と後のベンチマークテストをしてみました。

使用したベンチマークテストのソフトは「CINEBENCH」というもので、 Windows7で動作するバージョンと最新(2024年)バージョンを用意しました。

まずはWindows7(旧PC)で動かしたときの結果です。

①Core i7-6700, Memory 16GB 2133MHz, Windows7 64bit, 内蔵GPU

OPENGL	52.40 fps
CPU		813 cb

②Core i7-7700K, Memory 16GB 2133MHz, Windows7 64bit, 内蔵GPU

OPENGL	未対応 Graphics
CPU		951 cb

※補足:【メモリ設定】を2133MHz→2400MHzに変更して動かしてみたところ、CPU値が955 cbと微増でした。 更に追加購入したメモリ16GBを取り付けて合計32GBで動かしてみたところ、CPU値が958 cbと微増でした。 「う~ん、こんなもん?」という感じでした。


③更にGTX1070を取り付けて実行

OPENGL	134.16 fps
CPU		852 cb → なぜかdownしてしまいました!

④(念のため)TPM2.0モジュールを取り付けて実行

OPENGL	138.05 fps
CPU		949 cb → 今度は高い数値へ戻ってしまいました!

⑤Windows11をインストールして実行(参考値)

OPENGL	121.87 fps
CPU		876 cb


ここまでを総括します。

まずCPUをi7-6700→i7-7700Kに変更したときのパフォーマンスは、

951cb ÷ 813cb ≒ 1.17

でした。およそ2割増しというところで予想通りです。

GPUをCPU内蔵→GTX1070変更したときのパフォーマンスは、

52.40 fps → 134.16 fps

ですので確実にUPしていますが、この数値以上の差が【実は】あります。 それは【描画される画像の品質】です。 スキャンした画像などはありませんので掲載はできませんが、私が【見た】限りでは「明らかに」GTX1070が出力した画像の方が高品質でした。

最後にOSをWindows11に替えて実行してみたのですが「おおよそ変わらない」ような結果になりました。

メモ-02: パソコンなどにあまり詳しくない方は同じ条件で実行しても【なぜこんなに(微妙に?)数値が変わるのか】分からないかと思いますのでご説明します。 その原因のひとつとして「ベンチマークソフト以外のプログラムが同時に走っている」ということが挙げられます。 OSである「Windows」もそのひとつです。 ある瞬間瞬間でみますと、異なる負荷のプログラムが同時に走っていることになります。 この辺が原因のひとつです。 それともうひとつが「キャッシュメモリ」です。 CPUの仕様などを見ますと1次~3次キャッシュくらいまで記述があると思います。 この「キャッシュメモリ」にどの程度ヒットするかでも動作速度は変わってきます。 そのため、大雑把な見方をすると「ほぼ同じ時間」でプログラムが終了しても、 細かく見ると違ってくるのです。 それともうひとつ、昔はなかったのですが、今の(高速)CPUは余りにも動作が速すぎて「発熱」がすごいんです。 自分(CPU)自身が自分の発熱で壊れてしまうくらい速いんです。 そんな感じなので自身の温度を測定して、上限値を超えるようなときはスピード(発熱)を抑えて壊れないように作られていますが、 負荷が大きいプログラム(ベンチマークソフトは高負荷を掛けます)を実行すると、その辺の影響も受けます。 余談ですがM.2 SSDなんかも同じ理由で転送速度が著しく低下することがあります。 ・・・そんな感じですので、そのようにご理解頂けるとよろしいかと思います。

これらの事から言えることは、より高速動作を持続させたいときは、とにかく冷却して動作を遅くしないこと!です。 冷却するのに「水冷」のものがあるのもこのためです。 私はパソコンをできるだけ長く使いたいので、「水冷」は使わずに消費電力(TDP)が比較的低い65W程度のCPUを選んでいます。 この程度だと通常は「空冷」で充分冷えますし、「空冷」であれば万が一の「水漏れ」を恐れる必要もありません。



TOPへ




ベンチマークテスト(2)

続いてWindows11+CINEBENCHI(2024)で実行してみた結果です・・・が、 その前に(参考として)現在メインPCとして使用している(2代目自作)マシンでのCINEBENCHI(Windows7対応版)実行結果を記しておきます。

・CPU Ryzen 7 3700X, Memory 32GB 3200MHz, GeForce RTX3080 10GB

OPENGL	116.78 fps
CPU		1737 cb

上の方でも少し書きましたがOPENGL値は【描画される画像の品質】が異なるため、単純比較はできません。 CPU値は「i7-7700K(951 cb)の2倍までは届かないくらい」という結果になりました。

では、CINEBENCHI(2024)版での結果です。

CINEBENCHI(2024)版 ベンチマーク結果
Ryzen 3700XCore i7-7700K
GPU5071 pts3567 pts
CPU(multi)544 pts330 pts
CPU(single)71 pts66 pts
MP Ratio7.71x4.98x

という結果になりました。

ここで「あれっ!」と思ったのはRyzen 3700XのGPU値があまりにも「低すぎる」ことでした。 GPUはRTX3080とGTX1070です。 「差が少なすぎる!」と思いましてもう一度実行してみました。 今度は裏で動いているはずの「アンチウィルスソフトを停止した状態で」です。

結果は・・・、

CINEBENCHI(Windows7対応版) Ryzen 7 3700X (RTX3080)

OPENGL	147.04 fps
CPU		1997 cb

CINEBENCH(2024)版 Ryzen 7 3700X (RTX3080)

GPU			12880 pts
CPU(multi)	652 pts
CPU(single)	75 pts
MP Ratio		8.72x

GPU値が12000を超えています。
今回の結果は「満足できる数値」でした。

一応、もう一度アンチウィルスソフトを動作させてCINEBENCHI(2024)版を実行してみました。

結果は・・・、

CINEBENCH(2024)版

GPU			13130 pts
CPU(multi)	701pts
CPU(single)	74 pts
MP Ratio		9.47x	(←記録し忘れ、逆算値です!)

数値がアンチウィルスソフトを動作させる前よりUPしていますが、数値は諸事情により異なってきます。 気になる方は上の方に「メモ-02」として記述していますのでご覧ください。

CPU(multi)値はCore i7-7700K(4.2GHz)の330ptsに対してRyzen 7 3700X(3.6GHz)は701 ptsでした。 4コア 7700Kに対して8コア 3700Xは2倍以上の数値を出しています。 CPU(single)値も 7700K の66 ptsに対して71~75 ptsくらいでした。 古いはずの 7700K は割と頑張っている感じですし、 3700X 方もクロックが高い 7700K に対してよいパフォーマンスを出していると思います。 なかなか面白い、興味深い結果になりました。

今回作った Core i7-7700K マシンは補助PCとして充分快適に使えるものと思います。

3代目自作PCのCPUとして Ryzen 5 7600 (6C/12T) を選びました。 お金をそんなに掛けられないのでスペック的には少しだけ妥協した部分がありますが、 それでもRyzen 7 3700Xマシンよりも2倍までは行きませんが、かなりパフォーマンスは向上すると期待しています。 特にメモリの動作速度(5200MHz)とストレージ(M.2 NVME R:7450MB/s, W:6700MB/s)には期待しています。

3代目マシンができて、気が向いたらホームページにベンチマーク結果などを掲載するかもしれません。




TOPへ






メニュー