TEditorMX

正規表現タグジャンプの設定例1

正規表現タグジャンプの設定例として、gccの出力に対する設定とWSHの出力に対する設定をご紹介致します。




(1)gcc

エラーを含むサンプルプログラムです。gcc_test.c

#include<stdio.h>
 
 int sub() {
 	return 1;
 }

int main() {
	printf("Hello, World\n");a
	printf("return = %d\n", sub());
	return 0;
}

このプログラムをMinGWでTEditorMXでコンパイルを実行しますと、情報ウィンドウのコンパイル結果タブに下図のように表示されます。



gccのエラー出力フォーマットは行頭から最初のコロン ':' の前までがファイル名(gcc_test.c)、 次の(コロンに囲まれた)数値が行番号(この例では8行目)、 次の(コロンに囲まれた)数値がカラム値(この例では27カラム目)、 となっています。 これを正規表現タグジャンプが可能な正規表現にしますと、

(.*):(\d+):(\d+):

となります。
最初の (.*) がファイル名に対応する正規表現です。出現位置が最初のグルーピングになりますので \1 です。
続く (\d+) が行番号に対応する正規表現です。出現位置が2番目のグルーピングですので \2 です。
次の (\d+) がカラム値に対応する正規表現です。出現位置が3番目のグルーピングですので \3 です。

これらを踏まえて情報ウィンドウタグジャンプ用正規表現設定ダイアログ【タグジャンプ→正規表現設定】に設定すると下図のようになります。




このように設定しますと情報ウィンドウのコンパイル結果タブのタグジャンプ可能な行をダブルクリックしますとタグジャンプできるようになります。


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(2)WSH(ここではVBScript)

エラーを含むサンプルプログラムです。vb_test.vbs

WScript.Echo "Hello VBScript World"
a

たったの2行で、2行目はエラーとなるプログラムです。これをTEditorMXのコンパイル機能を利用して cscript vb_test.vbs と実行しますと情報ウィンドウのコンパイル結果タブに下図のように表示されます。


WSHのエラー出力フォーマットは行頭から (数値,[空白文字]数値) の前までがファイル名(vb_test.vbs)、 括弧で括られた数値の最初の数値が行番号(この例では2行目)、 次の数値がカラム値(この例では1カラム目)、 となっています。 これを正規表現タグジャンプが可能な正規表現にしますと、

(.*)\((\d+),\s+(\d+)

となります。
最初の (.*) がファイル名に対応する正規表現です。出現位置が最初のグルーピングになりますので \1 です。
続く (\d+) が行番号に対応する正規表現です。出現位置が2番目のグルーピングですので \2 です。
次の (\d+) がカラム値に対応する正規表現です。出現位置が3番目のグルーピングですので \3 です。
これらを踏まえて情報ウィンドウタグジャンプ用正規表現設定ダイアログ【タグジャンプ→正規表現設定】に設定すると下図のようになります。




このように設定しますと情報ウィンドウのコンパイル結果タブのタグジャンプ可能な行をダブルクリックしますとタグジャンプできるようになります。


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